FAQ(よくある質問)

Q:診察は予約制ですか?

A:新患の患者様は診断と治療方針の策定に十分な時間を割くことが必要になるため、予約制をとっております。2022年3月現在では月木金土の午後1時半、午後7時(土曜日のみ6時)の枠で1名様ずつお受けしています。通常の保険診療で継続される場合、再診は予約制ではなく、できるだけたくさんの患者様を柔軟にお受けするために受付順になっております。「受診したい」と感じたらその日に受診できるというのも、当院のコンセプトの1つになります。月木金土の午前9時から12時、午後3時から7時の枠で(土曜日のみ5時まで)順番にお受けしております。待ち時間が極端に長くならないようにするため、5~20分程度の範囲でお願いしています。初診やその後の治療経過の中で長時間の治療枠が必要と判断された患者様には自費診療で、隔週日曜、水曜の枠で60~90分の予約枠をとることをお勧めしたり、臨床心理士によるカウンセリング(予約制)をお勧めする場合があります。

Q:子供でも受診できますか?何歳くらいから診察の対象にしていますか?

A:原則中学生以上の方を対象としていますが、心理士によるプレイセラピーをご希望されている場合は小学生でも受け入れる場合があり、別途ご相談下さい。

Q:認知症の患者を受け入れていますか?

A:当院には認知症診断で必須となるCT、MRI、脳血流シンチグラフィーなど画像検査の機器がありません。ただし、徒歩数分の圏内にCT撮像可能な病院はあり、初診の患者様でも他院との協力のもとで診療を開始することができます。また、既に他院で認知症の診断が既につけられている患者様で処方調整を希望される場合なども、積極的に対応しております。可能でしたら、前の担当の先生よりCD-ROMなどの形で画像データを頂けると非常に助かります。

Q:てんかんの患者を受け入れていますか?

A:2018年4月現在、当院には脳波計がありませんので、てんかんの診断ができません。またてんかんの原因として脳腫瘍など器質的疾患を除外する必要がありますが、そのために必要なMRIなどの画像検査機器もありません。ですので、てんかんの患者様は専門外来を受診されることをお勧めします。他にうつ病などの疾患があって、てんかん発作は同じ処方で長期間安定されている方は、継続処方が可能な場合もありますので、御相談下さい。

Q:統合失調症(双極性障害)と診断されています。漢方薬だけで治療したいのですが、可能でしょうか?

A:お勧めしません。漢方薬で、統合失調症や双極性障害に対して、明らかな効果を認められている薬はありません。使うとしても、補助的な形での使用になります。これは漢方の専門医の先生も認めるところです。「西洋医学の薬はよくない薬」という先入観で薬を選別することは、患者様の苦痛を不要に引き延ばし、リハビリの機会を奪うことになります。

Q:英語での診察は可能ですか?

A:可能です。決して流暢ではありませんが、薬物療法には支障がない程度だと思います。心理療法(カウンセリング)についても対応可能な臨床心理士がおりますので、御相談ください。

Q:自立支援法に対応していますか?

A:対応しています。

Q:生活保護受給者ですが、受診できますか?

A:生活保護法指定医療機関として登録されており、受診できます。受診希望の方は、担当の福祉ケースワーカーに御相談下さい。

Q:車椅子ですが、受診できますか?

A:受診できます。京急川崎駅からでしたら、ホームからエレベーターを使えば、改札を通って、当ビルまでほぼ段差なく移動できます。ビルの正面入り口に2段の階段がありますが、裏口まで回って頂けると、裏口からエレベーターまではほぼ段差なく移動できます。クリニックの玄関に段差がありますが、スロープを用意しております。その他、何かご不便がありましたら、御遠慮なくお電話下さい。

Q:オンライン診療をやっていますか?

A:申し訳ありませんが、当院はオンラインでの保険診療には対応しておりません。自由診療の中では、相談の上でスカイプなどを用いたカウンセリングを行う場合もありますが、まず初診では直接御来院頂いて対面での診察を通じて方針を決定することが前提になります。

Q:トラウマ治療をすると、治るまでに何回くらいのセッションが必要になりますか。

A:患者様によって異なります、とお答えするしかないです。単回性(1回きり)のトラウマでしたら、数回程度で終わる場合もあります。しかし、単回性のつもりでいらっしゃっても、お話を聞く中で、あるいはEMDR治療を行っていく中で、問題が幼児期に根を張っていることが分かり、さらに過去へと遡らざるを得ないことが非常に多いのです。過去の問題を処理しないと、そもそも現在の問題もすっきりと処理できません。過去の問題をちゃんと扱うことが、現在の問題を解決する近道なのです。ですので、問題の性質によっては、10回~30回、あるいはそれ以上のセッションが必要になることがあります。また、解離傾向があることが分かった患者様の場合、さらにセッション数は増えます。しかし、完治にはそれなりの時間がかかるとしても(それでも従来型の心理療法に比べたら短いですが)、5~10回くらいである程度の効果は実感できると思います。

Q:クリニック名の由来は何ですか?

A:当クリニックの名称である「マディヤーマ」は「中道」を表すサンスクリット語(インドの古典語)であるmadhyama pratipadから採用しました。madhyamaは「中間の」「中指の」などという意味を表す形容詞になります。「中道」は今でこそ政治の文脈でつかわれることが多いですが(保守派でも改革派でもない中間派という意味で)、もともとは仏教の言葉でした。仏教の開祖であるブッダは、自分の体を痛めつける修行など極端な禁欲主義を諫めつつ、現世的な快楽ばかりを追い求める快楽主義をも諫めて、そのどちらもでもない中間の道を行くことを唱えました。これは仏教の基本理念である八正道にもつながっている考えです。ですので、「中道」の第一の意味は極端に走らず、つねにバランスを意識することにあります。その考え方が、薬物療法と心理療法のように一見対立するアプローチの間でバランスをとっていく当院のコンセプトにぴったりだと考えました。